あらすじ
時間を止められる──それが新堂裕介の唯一の“特技”だった。
探偵としては便利すぎる力だが、使いどころを誤れば、ただの毒になる。
浮気調査、失踪人捜索、企業の裏仕事。
静止した世界を歩きながら、新堂は依頼人の嘘と欲を淡々と見抜いていく。
だが、能力を使う価値のない依頼には興味を示さない。
線引きだけは、誰よりも厳しい。
ある夜、いつものように時間を止めて証拠を押さえた新堂は、
依頼人の震える手に映像を渡し、静かに事務所へ戻る。
雨は降り続き、街は眠らない。
止まった世界の中で、彼だけが歩き続ける。
ハードボイルド×異能。
静止した夜を生きる探偵の物語。