あらすじ

その足跡は、彼岸へと消えた。 異端の旅人、マシュー・メリベルはその秘密の在り処を書き残して、一人遠い「海」の向こうへと消えた。 決して生きては戻れぬ場所、大地の果ての先無き彼方へと。 人々には、ただ「記録」だけが残された。 それから百年後。 人の世には、暗い嵐が迫りつつある。 千年の安寧に身を伏せる老いた王座はいよいよその栄光を陰らせ、まつろわぬ者たちが復讐を果たさんと蠢動を始めている。 不死なる公国ワルトワ、黒い狐どもの通商同盟、永劫の探求に閉じこもるグラディアの城塞、そして砕かれた帝国とその穢れた遺児ども。 弓引く者たちは集い、世界から竜の導きが失われようとしている。 先はない。 だが、だからこそ旅人は語る。 運命を知りたければ、旅に出ろ。 その場所には、きっとすべてがあるのだと。 導きなき時代のただ中、そこに生きる小さな彼らは、様々な思いを胸にその足跡を――失われた世界の果てを目指す。 その旅に、彼らは一体何を見るのだろうか? これは、時代の記録にひっそりと生きた、ある冒険者たちの物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2023/07/11
  • 現在の作品彼岸のクロニスタ