あらすじ

遮光カーテン越しに、雨の音だけが時間を刻んでいる。 六畳一間。エナジードリンクの匂い。ゲームの画面に照らされた横顔。 灰峰凪は面倒くさそうに腕へ抱きついてきて、「枕にちょうどいい」とだけ言った。 それ以上でも、それ以下でもない言葉のはずなのに。 耳の奥で、ずっと鳴り続けている。 「……明日も雨ならいいのに」 彼女は目を逸らしたまま、小さく続けた。 「そうすれば、ずっとこうしていられるでしょ」 世界から切り取られたような夜に、 雨音よりも確かな体温が、隣にあった。

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カクヨム
カクヨム2026/02/10
  • 現在の作品眠らない彼女