あらすじ
桜咲く三月。門出の日を迎える直前に、私は前世の記憶を思い出した。
私──シルク・ウェルパールは、乙女ゲームでヒロインの隣になんとなく配置されがちなモブ。いわゆる“お隣令嬢”だ。
あまりにもパッとしない転生だけど、平穏な日々を送れるならそれが一番。モブの役割をまっとうしようと、私は密かに拳を握った。
しかし、そんな決意も虚しく。ゲームの舞台である王立アリア・ローゼ学園に入学して、一日足らずで、平穏な日々は打ち砕かれる。
私を呼び出したヒロイン・アイリスちゃんは、不敵な笑みを浮かべて言った。
──「ねえ。あなたも私と同じ、転生者でしょう?」