あらすじ

山に囲まれた小さな村では、百年に一度、七歳の男の子を山に捧げる習わしが続いていた。理由は誰も知らない。ただ、それを破れば村が滅びると伝えられてきた。 ある百年目の年、供物に選ばれた子供を哀れんだ大人が、山へ向かう途中でその子を逃がす。村には何も起こらず、人々は安堵し、儀式は迷信だったのだと考える。 しかしその後、村では少しずつ異変が起こり始める。子供の変質、不可解な事故、山を巡る悪夢。百年かけて、村は静かに壊れていく。 やがて村は地図から消え、原因も真実も語られないまま忘れ去られる。 時代は現代。村の跡地を通り過ぎる大学生たちは、「祟りを破ったせいで滅びた村」という噂話を交わしながら、その地を後にする。 山は今もそこにあり、百年分、足りないままで。

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カクヨム
カクヨム2026/02/10
  • 現在の作品百年目の供物