あらすじ

十五歳の夜、私は寝室に訪れた愛する彼を、扉越しに追い返した。 沈みゆく泥舟のようなこの国に、彼を巻き込み、処刑台へ送るわけにはいかなかったから。 それから十年。 鉄の仮面を被り孤独に国を守ってきた私の前に、戦鬼と呼ばれるほど逞しくなった彼が現れる 「私にご慈悲を。この十年、あなたの隣だけを乞うてきた愚かな私に」 ──あの日、扉を閉ざした本当の理由。十年の歳月を経て、二人の止まった時間が雪の夜に溶け出す。

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小説を読もう2026/02/10
  • 現在の作品「あなたの手は取らない」と突き放したあの夜這いから十年、二人の時間は雪の降る夜にようやく動き出す