あらすじ

フェリシアの小言は今日も止まらない。 前世は経営コンサルタント。 今世は乙女ゲームの悪役令嬢。 攻略サイトの記憶がひとつだけ残っている。 王族と婚姻を結んだ悪役令嬢は処刑される。 だから縁談が来るたびに全力で嫌われにいった。 帳簿の穴を突き、経費の無駄を並べ立て、当主の前で家計の欠陥を読み上げる。 前世の癖で手加減ができない。 狙い通り毎回破棄された。 ところが破棄された家はなぜか繁盛する。 小言がことごとく的確な経営改善だったのだ。 十五回の婚約破棄。 十五家の業績向上。 嫌われたかったのに感謝されている。 そして届いた十六回目の縁談の相手は隣国の若き皇帝だった。 彼は小言を笑わない。 数字の指摘に目を輝かせ、翌日も来ると言って帰らない。 しかも差し出してきたのは求婚ではなく自国の帳簿だった。 その帳簿の中身は想像よりずっと深刻で、フェリシアの小言ひとつでは済まない規模の歪みが眠っている。 彼は王族だ。 最も近づいてはいけない相手のはずだった。 なのにこの人の帳簿だけは最後の頁まで読みたいと思ってしまった。 十五回逃げ続けた小言が初めて誰かの国に届くとき、その先に何が待っているのか。

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小説を読もう2026/02/10
  • 現在の作品十五回婚約破棄された悪役令嬢の小言がなぜか国を救い始める