あらすじ
リオル
焼け落ちた村の唯一の生存者となった少年。
生まれつき手の甲に《虚無の印》と呼ばれる黒い紋様を宿し、
その力を恐れた村人たちから距離を置かれて育った。
しかし家族だけは彼を受け入れ、守り続けてくれた存在だった。影喰いに村を襲われ、家族を失ったことで旅に出る決意を固める。怒りと悲しみが紋様を刺激し、時に暴走の危険を孕むが、それでも「誰かを守るために使う」と心に誓っている。
ミレナ
リステル村の治癒師であり、リオルの数少ない理解者。
村人たちがリオルを恐れる中、彼の力を“呪い”ではなく“可能性”として見ていた。影喰いの襲撃で多くの村人を失いながらも、最後まで生存者を守り続けた。リオルに旅立ちの道具を渡し、「憎しみに呑まれないで」と彼の心を案じる優しい女性。
影食い
闇の霧から生まれる異形の魔物。
通常は森の奥に潜むが、なぜかリステル村を集中的に襲撃した。赤い目と黒い霧をまとい、生物の生命力を喰らう。
リオルの《虚無の印》に強く反応することから、
彼の存在と深い関係がある。
虚無の王
森の裂け目の奥からリオルに語りかけた存在。
姿は見えず、声だけが響く。
「虚無の器よ」
「その印は久しい」
「いずれ会うことになる」
など、リオルの力を知り尽くしたような口ぶりで話す。
影喰いの異常発生、裂け目の出現、虚無の印の反応――
すべての裏にこの存在が関わっている可能性が高い。