あらすじ
「お前、明日から来なくていいぞ。酒の飲めない奴は、この騎士団には必要ない。」
赤ら顔の騎士団長・ドランカーにクビを言い渡された魔法薬物学者のライラ。 三年間、泥酔した彼らが引き起こす不祥事、支離滅裂な軍令、体内の毒素・・・。
それらすべてを隠蔽・処理し、彼らを「伝説の名将」に祭り上げてきたのは彼女だった。
だが、ライラにとってここは、浄化を極めるための人体実験場でしかなかったのだ。
「クビ、承知いたしました。では、三年間のお礼です。」
最後に彼女が樽へ注いだのは、究極の覚醒水。 酒で誤魔化してきた三年分の疲労と罪悪感が、シラフになった彼らを襲う。
阿鼻叫喚の騎士団を背に、ライラは静かな湖畔で自分だけのためにお茶を淹れる。
「現実は、自分自身で何とかするものです。」