あらすじ
誰しも、一度は考えたことがあるだろう。
「人間、誰だって大事件を起こせるのに、なぜ世の無敵の人はそこまでやらないのか?」
トラックに大量の爆薬を積み、渋谷の交差点で人を轢き殺しまくってビルに衝突する。
飛行機で機長や副機長らを殴り殺して、コックピットの機器を無差別に弄くり回し、乗客を丸ごと墜落死させる。
そんな大掛かりなことをしなくとも、国内外の首相を暗殺したっていい───試みた例はあれ、どれも失敗しているが。
必要なのは「成功」だ。重要なのは「準備」と「成し遂げようとする意思」だ。
36歳、無職。金も学も友もない、腐り切った敗戦処理の人生。
唯一在るこの「意思」をもって、俺は、俺の全てに終止符を打つ。