あらすじ
※ネタバレ閲覧注意※
エイミーは王立植物園で働く魔術師だ。
前髪を長く伸ばし、目立たないよう一人で薬の研究をしているため、同僚からお荷物の『魔女』と言われている。
しかしその正体は、全精霊から愛される『特級愛し子』だ。国から存在を秘匿されるエイミーは行動を制限されつつも、植物園で楽しく研究をしている。
そしていつか国が決めた相手と結婚しなければならないため、恋に憧れを抱いていた。
ある日、帝国から第三皇子のケイが留学でやってきた。
ケイはエイミーのことを可愛いと言って女の子扱いしてくれる、完璧な皇子様。そんな彼にエイミーは恋に落ちる。ケイはなぜかエイミーに興味を持ったようで、エイミーをホスト役に任命してきた。国賓を無下にできないことから、エイミーは正体を隠しながら彼と過ごすことに。
ケイの目的は帝国の医療を発展させること。薬の話で盛り上がるうちに、エイミーは彼と仲良くなる。そしてついには、お付き合いをすることに!?
ケイとの恋人期間は留学期間が終わるまでなのに、甘く接してくる彼にどんどん惹かれてしまう。
仲が深まるうちに、エイミーはケイが帝国で不遇な扱いを受けていると知り、彼のために何かしてあげたいと思うように。ケイに相応しくあろうとするエイミーに、周囲の評判も変わっていく。
しかしそのケイにも秘密があった。王国の侵略を考える皇帝からスパイ活動を命令されていたのだ。ケイはエイミーを利用するために近付いたが、一緒に過ごすうちに本気になってしまっていた。迷うケイは帝国を裏切ってエイミーと生きる決断をするが、義兄に気づかれエイミーを殺せと言われてしまう。
事情を知らないエイミーは、苦悩するケイを励ますが、聖女が攫われるという事件が起きてしまう。
しかし、あっさり解決できたことでケイはエイミーの力を疑い始める。
ケイがエイミーの真実に迫ろうとしたとき、エイミーもまた、ケイのスパイ活動を知る。
そのとき、禁忌である黒魔法が植物園を攻撃しようとして――。
それはケイにかけられた呪いだった。帝国は最初からケイを捨て駒として使い、王国の根幹を狙っていたのだ。
すべてを悟ったケイは、自らの命を諦めてエイミーに逃げろと告げる。しかしエイミーは精霊王の力を解放し、呪いを退けた。
エイミーが特級愛し子だと知って呆然とするケイに、エイミーは「生きてほしい」と別れを告げる。
エイミーは自身の権限を駆使してケイが王国で生きていける道筋を作った。
こうしてエイミーの恋は終わりを迎えたと思った。
しかしケイは精霊王に気に入られ、国王からエイミーの婚約者候補に抜擢された。
植物園に帰ってきたケイは、エイミーの研究室の助手になることに。
「正式にエイミーの隣を勝ち取ってみせる」と宣言したケイに、エイミーはこの恋を諦めなくていいのだと喜ぶのだった。
これは、狭い世界に閉じこもっていた最強ヒロインが、闇の中にいたヒーローを救って運命の恋を勝ち取るお話。