あらすじ
婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ミシェル・ドミニク。
しかし彼女は嘆かない。なぜならその時、父は病に伏し、家と領地の命運が彼女の肩にのしかかっていたからだ。
やがて伯爵位を継いだミシェルは、国王からある任を命じられる。
それは地方貴族の不正を監視し、裁く「王の目」――ミッシ・ドミニチへの任命だった。
相棒は、理と信仰を司るノイマン司教。
伯爵は武を率い、司教は知をもって臨む。
二人で一つの巡察使として、不正と無能を容赦なく暴いていく。
そして最初の標的は、かつて婚約を破棄した元婚約者。
これは復讐ではない。
私情を排し、制度として下される、静かで逃げ場のない裁きの物語。