あらすじ

戦争が終わったあと、 本土に残された妻のもとへ、 戦地からの手紙が届き続ける。 差出人は、すでに戦死したはずの夫だった。 手紙は、過去から届いていた。 そこには、恐怖、迷い、そして 「子どもを守りきる」という約束が、 淡々とした筆致で綴られていた。 妻は、夫の死を受け入れながら、 子どもを育て、生活を立て直していく。 やがて再婚の話が持ち上がり、 彼女は選択を迫られる。 生きることは、裏切りなのか。 幸せになることは、約束を破ることなのか。 夫の最後の手紙が示したのは、 死者が未来を縛らないための、 静かな引き渡しだった。 手紙が届かなくなった朝、 妻はようやく現在に立つ。 守るとは、 過去に留まることではないと知りながら。

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小説を読もう2026/02/09
  • 現在の作品『戦地と今の往復書簡〜手紙のフリしたタイムマシン〜』