あらすじ
「お父さん、無事に退院したよ」 兄からのメッセージに胸を躍らせ、家路を急いでいた女子高生の冬樹ユウ。
しかし、平穏な日常は突如として現れた「通り魔」によって断ち切られる。
次に目を覚ました時、彼女は見たこともない濃い霧に包まれた『いし村』という場所にいた。
空に揺れる首吊り死体。 文字がうごめく支離滅裂な「遺書」。
三途の川で死体を投げる妖怪。
狂気と静寂が入り混じる村で、ユウは天国へ通じるという「天国寺」を目指す。
そこで彼女を待っていたのは、大切な人との再会だった。
「私、お父さんとお兄ちゃんのもとへ帰りたい!」
元の世界に戻るための唯一の鍵『延寿のメダル』を手にしたユウ。
しかし、彼女の背後には、「あの男」の影が迫っていた――。
生と死の狭間で繰り広げられる、切なくて少しシュールな異界彷徨記。