あらすじ
静寂が辺りを包む
変わり果てた無音の世界
夜中の鐘が告げた、この世の終わり。
しかし死の宣告は彼を通りすぎた。
幸か不幸か、生き残った人間達の抗いが始まる。
暗がりの中■■は叫ぶ
「生き残った……いや、消えなかった人間が、他にもいるかも知れないだろ」
しかし■■は首を横に振る。自分達以外に気を配る時間などない、と。
「私達はどうなるの……ねえ、お父さんもお母さんも死んじゃったの」
■■の瞳から涙が溢れ出している。しかし問いには答えられない。
「まただ、また奴等が……」
黒のコートにガスマスク。血染めの太陽を神と崇める集団が街を支配していた。
「我等は今日より神となる」
男の演説が続く。雲が流れ、太陽が隠れる。響く爆発音。行動開始の合図だ。
「助けて……」
「手を離すなよ」
「鎌が……刺さってる」
「キヒヒヒヒヒヒヒヒ」
「はぐれちまったぞ」
「鉛の弾をくらえぇぇ」
「許して……くれ」
「死にたくない」
「死にたくないよ」
「死んでたまるかよ」
「死ねよ、屑が」
「いっそ誰もいない方が良かったのに」