あらすじ
2049年、東京。
人々は巨大企業、ネクスト・ジェネレーション社(Next Generation Inc)略してNGI、が開発したARグラス(現実拡張コンタクトレンズ)の普及により完全キャッシュレス化が達成、現金はもはや使い物にならなくなり、決済は自身のスマホやARグラスの生態認証が当たり前、街を歩けば友人とのチャットウィンドウや店の評価がリアルタイムで見える世界に変わった。しかしフェイクニュースやディープフェイクなどの技術も高度化、何が真実で何が嘘なのか、人々は判断を放棄して自分の信じたい情報やパーソナルAIの推薦する情報だけを信じるように、社会は安定しているように見えるが経済格差は深刻化、多くの若者は未来に希望を見いだせず刹那的な楽しみや犯罪に手を染める者も増えていた。高校生の神楽 律(かぐら りつ)は、未来への漠然とした無気力さを抱えながら、時折感じる奇妙なデジャヴに首を傾げる日々を送っていた。そんなある日、一本の通知で律の日常を180度変えてしまう出来事が、『おめでとうございます。あなたはリライターズ・ゲームのプレイヤーに選ばれました』、スマホとARグラスに強制インストールされた謎のアプリ、それと同時に律の全身が書き換えられるような痛みが襲う、数分後、痛みが治まると律の右手の甲に天秤のような模様が浮かび上がる。律が手に入れた能力は相手に取引を持ち掛け、その結果を強制的に執行する「戒律劇場」(コマンドメント・シアター)、それは祝福ではなく、これから起きる死と隣り合わせのデスゲーム、リライターズ・ゲームへの招待状だった。参加者は同じく超常の力に目覚めた若者たち、ミッションをこなしてポイントを稼げ。他者を『排除』し、生き残れ。これは生きるため、生きる理由を見つける為の少年たちの物語。