あらすじ

怒りは刃にならない。――盾になる。 若きオーガの冒険者グラード・ヴァルグリムは、常に仲間の“前”に立つ男だった。 振り返らない背中、折れない意志、そして巨大な盾とメイス。 だがその力の裏には、覚醒《憤怒護界》と、苛烈な反動《鎮怒》という代償があった。 かつて栄え、いまは眠る遺跡都市《眠る巨壁》。 その奥で蠢く“境界を動かす者”――世界そのものを書き換えようとする黒幕。 グラードと仲間たち六人は、罠と機兵が待ち受ける瓦礫の迷宮へ踏み込んでいく。 斥候ノクスの影、魔術師ヴェルナの雷、弓師アルマの射線。 剣術士リオンの刃と、ヒーラー・セラの祈り。 そして――すべてを受け止める、グラードの背中。 これは、怒りで殺す物語ではない。 誰かを生かすために、世界を背負う男の物語。 境界に立つのは誰か。 折れない背中は、どこまで世界を支えられるのか。 ――いま、憤怒を背負う者が歩き出す。

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カクヨム
カクヨム2026/02/08
  • 現在の作品憤怒を背負うもの