あらすじ
冒険者ギルド。
それは英雄たちが名を上げ、財宝を夢見て旅立つ場所――
そして、帰らぬ者が増えていく場所でもある。
受付嬢エルナは、ただの事務員ではない。
登録、依頼、報酬、揉め事、酒場の喧嘩、遺品の処理、遺族への連絡。
そして、最後の仕事――「見送り」。
誰もが英雄になれると思っている。
誰もが死ぬとは思っていない。
だからこそ、人は嘘をつき、卑怯に逃げ、時に誰かを踏み台にする。
だがエルナは知っている。
何百人もの人生を見送ってきたからこそ、
どうでもいい嘘や卑怯さだけは許さない。
これは、剣も魔法も持たない受付嬢が、
冒険者たちの栄光と挫折、友情と裏切り、そして最期を見届けながら、
ギルドという名の人生の交差点を守り続ける物語。
笑えて、怖くて、渋くて、熱い。
「受付」の向こう側にある、冒険者たちの人生譚。