あらすじ
十二月三十日の深夜、大学生・山代奏は帰宅途中、突如として街を崩壊させる異常事態に巻き込まれる。瓦礫の中で目撃したのは、人知を超えた存在――巨大な狼〈フェンリル〉と、それを圧倒的な力で討伐する白銀の獣耳の少女だった。
半年後、平凡な大学生活を送っていた奏の前に、謎の少女・夜月雫とその従者サラが現れ、彼を大学地下へと連行する。そこで明かされるのは、怪談や都市伝説が現実化する存在〈ファントム〉の存在、そして奏自身が「本来その場に存在してはいけない人間」であるという事実だった。
雫の監視下に置かれることになった奏は、再びあの夜に見た少女――瑞葉と再会する。
世界の歪みと、自身の正体、そして“最悪にして最高の初恋”が、静かに動き始める。