あらすじ
青年は、ある日突然、剣と魔法の異世界へと転移する。
夢にまで見た異世界ハーレム生活――
そう信じたのも束の間、彼を待っていたのは村娘ではなく、山中を根城にする夜盗との遭遇だった。
武器も魔法も持たないはずの青年は、なぜか夜盗たちを圧倒する身体能力を発揮し、追い詰める。
だがその力は、本人の自覚を遥かに超えた“異常”だった。
夜盗討伐の現場に現れたのは、王国近衛騎士エリス。
強く、厳しく、そしてどこか不器用な女騎士は、青年を「危険だが放っておけない存在」と判断し、王都へと連行する。
恐れられることも、崇められることもなく、彼はただ「扱いに困る存在」として隔離され、噂と距離によって孤立していく。
――怪物になるのか。
――道具として利用されるのか。
――それとも、自分自身で在り方を選ぶのか。
ハーレムどころか、自由すらままならない異世界で、
青年は「力を持ってしまった普通の人間」として、生き方を問われる。
これはハーレムを目指したはずが人間性を試される、
少し歪んだ異世界ファンタジー。
青年の異世界生活は、思い通りには一歩も進まない。