あらすじ

元島民の老婆・千代は、毎年2月7日になると根室の海岸に立つ。80年前、ソ連侵攻で故郷の色丹島を追われた日のことを忘れたことはない。今年、孫娘の美月が初めて付き添う。千代は美月に語る――幼馴染の少年との別れ、奪われた青春、そして諦めなかった希望を。海霧の向こうに見えるはずの島影を見つめながら、千代は最後の願いを口にする。

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小説を読もう2026/02/08
  • 現在の作品海霧の向こう