あらすじ

空中に足場を作り歩く魔法《空歩》を使う調査員・リアンは、 病弱な婚約者テンムと、慎ましく穏やかな日々を送っている。 月が白く見える夜になると、原因不明の「月影症」に苦しむテンム。 リアンは彼女を支えるため、危険な討伐を避け、 ただ“変わらない日常”を守ることだけを望んでいた。 だが、森の調査を重ねるうち、リアンは違和感に気づく。 《空歩》が、いつの間にか変わり始めている。 落ちる恐怖が消え、足場が先に用意されているかのような感覚。 それは成長とも違う、説明のつかない変化だった。 やがて届く、奇妙な依頼。 討伐禁止、危険度不明、条件は「空中移動が可能な者」。 森の奥で彼を待っていたのは、 姿も名も持たない“意思”からの、ただの「頼まれごと」。 一方で、テンムの存在は少しずつ淡くなっていく。 病だと思われていた症状は、 世界と彼女を繋ぐ“兆し”だった。 地上に残るか、天へ行くか。 天使か、悪魔か。 選ばれるのではなく、選ぶための試練が、静かに始まる。 空を歩くことが、 やがて“位相を越えること”へ変わる時―― 二人は、同じ場所へ辿り着く。 これは、 愛する人の隣に立つために、 静かな階段を一歩ずつ登る物語。

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カクヨム
カクヨム2026/02/08
  • 現在の作品『空歩きの魔物調査員〜病弱な婚約者の為、今日も仕事を頑張ります。〜静かな日々の階段を』