あらすじ
高校生の時、有名ブランドの下着店で「Dカップ」と測定された富山詩織。小さな胸にコンプレックスを持っていた彼女は、プロの言葉を信じて自信を持つようになる。
しかし数年後、別の店で「Dです」と答えた彼女は、店員二人から「そんなには……ねぇ?」と否定され、深く傷つく。それ以来、専門店でブラを買うことが怖くなり、ブカブカのSサイズのカップ付き下着で済ませるようになる。
会社でも胸の小さささを揶揄され、友人の豊かな胸に嫉妬しながら、彼女は屈辱と劣等感に苛まれ続ける。
だがある日、ジョギング中に気づく——胸が小さいことで得られる快適さもあるのだと。やがて彼女は、自分の身体を少しずつ受け入れ始める。
そして小さな個人店で正しいサイズ(Bカップ)を測定してもらい、本当に合う下着を手に入れた彼女は、ようやく悟る。大切なのは数字ではなく、この身体で生きている自分自身なのだと──。
女性の身体コンプレックスと自己受容を描いた、痛みと再生の物語。