あらすじ
抑制剤が効かない身体を呪い、森の奥で孤独に死を待っていた薬師のオメガ・エリアル。
そんな彼を見つけ出したのは、王国最強と謳われる騎士団長・ジークフリートだった。
エリアルの放つ「聖なるフェロモン」は、あらゆる病を治す奇跡の力。
だがそれは、アルファを狂わせる甘い毒でもあった。
ジークフリートはエリアルの香りに脳を焼かれながらも、騎士としての誓いで本能をねじ伏せる。
「貴方を守ることが、俺の生きる意味になった」
国中から狙われるエリアルを守るため、ジークフリートは騎士団長の座を捨て、反逆者となる道を選ぶ。
これは、不器用な二人が互いの傷を癒やし合い、唯一無二の「番(つがい)」となるまでの愛の物語。
★ハッピーエンド保証
★西洋風ハイファンタジー / オメガバース / 騎士×薬師 / 溺愛 / 逃避行 / 辺境スローライフ
※本作はオメガバース設定を含み、発情や性的な接触を示唆する描写、および流血を伴う戦闘描写があります。15歳未満の方の閲覧は推奨しません。
【登場人物紹介】
◆エリアル・グリーン
人里離れた深い森の奥で、ひっそりと暮らす薬師の青年。透き通るような白磁の肌と、少し悲しげな瞳を持っている。
生まれつき「オメガ」という性別でありながら、一般的な抑制剤が一切効かない特異体質の持ち主。彼から放たれるフェロモンは、どんな傷や病もたちどころに癒やす「聖なる力」を持つ反面、理性を失った者を狂わせる劇薬ともなる。自身の体質を呪いながらも、誰かを救いたいという優しい心を捨てきれない。
◆ジークフリート(ジーク)
王国の騎士団長を務める、屈強な肉体と優れた剣技を持つ「アルファ」。その武勇は国中に轟き、最強の騎士として名高い。
王命を受け、流行り病を治す手がかりを求めて森を訪れた際にエリアルと出会う。エリアルの香りを嗅いだ瞬間、本能の全てが彼を求め叫び出したが、鋼のような理性でそれをねじ伏せている。エリアルを守るためなら、地位も名誉も、自らの命さえも投げ出す覚悟を持つ過保護な男。