あらすじ
「…あぁ、俺も魔術を使って見たかったものだな」
そんなことを考え、俺こと、大魔王の意識は落ちる。
俺は、最強だった。
魔族という身体能力に特化した種族の中でも更に高かった身体能力を、更に極限まで高め、そして大魔王へと至った。
最早、誰も俺に敵うものはいなかった。
しかし、人間はとある技術を見つける。
魔を討ち倒す術、「魔術」と呼ばれるものだ。
俺はそれを見て、こう思った。
なんて格好良くて、綺麗なんだろう、と。
だが、魔術は魔族に使うことはできなかった。
俺は大魔王、当然ながら魔術を扱うことはできなかった。
俺は、魔族に生まれたことを初めて後悔した。
そして数年後、俺は人間達に倒された。
数人では敵にならなかった。だが人間達は数千、数万の集団で俺を倒しに来た。
ただ、俺という大魔王を殺すことは不可能。だから…封印魔術が用いられ、俺は封印された。
もう、目覚めることはないだろう。
あぁ…もし俺が人間になれたら、どんな生活を送れていたんだろうな。