あらすじ

「それでも、私は人間が好きなんだと思う」 ​異形の力を持ちながら、密かに人々を守り続けてきた少女・ミラ。 彼女の隣には、彼女を「化け物」ではなく一人の人間として扱う青年・奏がいた。 雨の夜の静寂、背中を預け合う戦場。 守ることで居場所を得られると、ミラは信じていた。 ​しかし、世界は彼女の「献身」を最悪の形で裏切る。 ​恐怖に駆られた人々が牙を剥いたのは、敵ではなく、彼女の大切な居場所だった。 守ろうとした手が、すべてを壊す刃に変わるとき。 燃え落ちる廃墟のなかで、奏は変わり果てたミラと再会する。 ​「私を悪にしたいなら、なってやろうじゃない」 ​それは、絶望の果てに彼女が選んだ、あまりにも悲しい自己救済。 奏は悟る。彼女を止めることも、救うこともできない。 ならば、せめて――。 ​これは、守れなかった世界で、 最後まで誰かを人間として扱い続けた者たちの、残酷で美しい終焉の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/02/08
  • 現在の作品君を人間のまま終わらせるために