あらすじ

※完結の約100000字まで毎日19:00予約投稿済です。 ※以下の【作品概要】はネタバレを含んだ梗概になります。読者向けとして第一話の前にネタバレ無しの『あらすじ』のエピソードをつけました。読者の方は、そちら https://kakuyomu.jp/my/works/822139844479280375/episodes/822139844533963400 から読んでいただきますようにお願いします。 【作品概要】※ネタバレ有り 本作は、言葉の呪いに縛られた人々を救う「解呪師」と、そのバディであるワニの怪異が、論理的パラドックスを武器に現代の歪みを解体する「ロジカル怪異ミステリ」です。 物語は、インターネットにより「言葉が軽薄化した現代」を背景に、消滅の危機に瀕した言霊たちが怪異となり人間の肉体を奪い始めるパンデミックへと加速します。死体の脳を「不法占拠」する主人公と、正当な合意で体を得た相棒。対照的な二人が、生存を懸けた種族間の戦争の中で「真の共生」を見出すまでを描きます。 【登場人物紹介】 背反二 律(せばに りつ) 解呪屋『二律背反(アンチノミー)』店主。 【実体】: 一年前の事故で脳死した青年の肉体に潜り込んだ、名もなき論理の怪異。彼を含めた言葉の怪異達はみな、本来は人間を守る「精霊」だったが、現代人の無責任な言葉の蓄積により形を失う運命にあった。 そんな危機的状況で、律は消滅を逃れるために死体を盗んだことで「不法占拠者」と呼ばれる。 【二律背反】: 銀縁眼鏡をかけることで「冷徹な知性」を演じ、肉体を無理やり定義して維持している。第1話で累に名を与えた際、自らの維持エネルギーを譲渡しており、その寿命は残り僅かとなっている。 黒田 累(くろだ るい) 律の相棒。少年の姿をした「ワニのパラドックス」の怪異。 【正体】: 死にゆく少年から「僕の代わりに世界を見て」という純粋な合意によって肉体を託された、怪異界でも稀有な「正当なる継承者」。 【絆】: 律の自己犠牲を知り、負い目と愛着の間で葛藤する。己の正当な肉体を、違法な存在である律を繋ぎ止めるための「錨(アンカー)」として捧げる決意を固めていく。 【あらすじ】 「一生、君の言うことしか聞かない」――そんな無責任な誓いが肉体を縛る呪いとなる現代。解呪師・背反二 律は、眼鏡をかけた瞬間に冷徹な解呪士へと変貌し、論理の罠で人を蝕む怪異の呪いを解体していく。 しかし、上位組織の執行官・堂々 廻(どうどう めぐる)の登場により状況は一変する。堂々の正体は、現代人がSNSなどで吐き散らした「矛盾した言葉」のゴミによって言葉の怪異へと醜く変質させられた、かつての言霊(精霊)たちの代弁者だった。彼らは「創造主(人間)が言葉を汚したせいで、僕らは生存を保てない。ならば親である人間から肉体を奪い、自らを固定するのは正当な自衛だ」と主張し、大規模な「器の回収(パンデミック)」を開始する。 堂々は、死体を盗んだ律を「怪異の風上にも置けない犯罪者」と糾弾し、彼を消滅へと追い込む。 絶体絶命の淵で、累は叫ぶ。「略奪だろうが何だろうが、オレがオマエを『律』だと決めたんだ!」。 「言葉と肉体」の奪い合いの歴史を背景に、律は借り物の肉体を累との「新たな合意」で上書きする決断を下す。それは、法を超えた二人の共生という、世界で最も美しい嘘(ルール)の誕生だった。 【この作品の売り】 本作の最大の特徴は、「言葉の重みが失われた現代社会」への鋭い皮肉を怪異の生存戦略として描いている点にあります。 「主人公=不法占拠者」「敵=言葉を汚された被害者」という、単純な勧善懲悪では測れない複雑な対立構造。さらに、第1話の「名付け」という慈愛が「寿命の削り合い」であったという衝撃の伏線回収。ロジカルなパズル解決の快感と、アイデンティティを巡る切実な人間ドラマを融合させた、新時代のバディ・アクション・ミステリです。

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カクヨム2026/02/08
  • 現在の作品二律背反の解呪師 ―嘘つきの檻とワニの予言―