あらすじ
クラスでは信用されていないが、なぜか嫌われてもいない。
イケメンで女の子の扱いがうまく、軽い関係を繰り返している葛谷 遊真。
本気にならない代わりに、誰にも冷たくなれない――
そんな中途半端なやさしさを持った男子高校生。
一方、春日部 真白は口が悪く、喧嘩っ早く、クラスでは孤立気味。
近づいてくる相手を先に突き放し、問題を起こしては距離を置かれる毎日。
清廉潔白さと少し悪びれた雰囲気を纏う女子高校生。
放課後、誰も使わない教室で出会った二人は、
互いの欠点も評判も知ったうえで、なぜか一緒にいることを選ぶ。
遊真の軽さに苛立ちながらも、その根のやさしさを見抜く真白。
真白の口の悪さに振り回されながらも、その不器用な気遣いを受け止める遊真。
だらだら過ごす放課後。
皮肉と悪口が飛び交う会話。
気づけば、それがいちばん楽な時間になっていた。
――けれど、学校という狭い世界は、
「くずな二人」が居心地よく並び立つことを簡単には許してくれない。
噂、嫉妬、衝突、そして恋心。
これは、
ちゃんとしていない二人が、
間違ったまま惹かれ合ってしまう物語。