あらすじ
~氷の宰相様が国を捨ててウェイターになったので、祖国が詰んでいるようですが知りません。~
【紹介文】
「君との婚約を破棄し、国外追放を命じる!」
「――はい、謹んでお受けいたします! さようなら、皆様どうぞお元気で!!」
ブラック企業のような王宮で、無能な王太子・カイルの尻拭いに明け暮れていた公爵令嬢ロゼッタ。彼女にとって、その冤罪による断罪劇は絶望ではなく、待ちに待った「退職願受理」の瞬間だった!
面倒なしがらみを全て捨て、足取り軽く辺境へ旅立った彼女は、前世の社畜スキルと万能な生活魔法を駆使して、ボロボロの廃屋を劇的リノベーション。森で拾った愛らしい(実は最強の)神獣フェンリルのシロを相棒に、念願だったカフェ「ロゼッタ」をオープンさせます。
焼きたての香ばしいパンに、口の中で溶けるふわふわのスフレパンケーキ。誰にも邪魔されず、自分のためだけに生きる最高のスローライフが始まる――はずでしたが?
「遅くなってすまない。……迎えに来たよ、私の愛しいロゼッタ」
なんと、王国の実権を握っていた「氷の宰相」ことクラウスが、国を捨てて追いかけてきたのです!
「君がいない国になど、一秒たりとも興味はない」
そう断言する彼は、宰相の地位も名誉もあっさり捨て、カフェの**「専属ウェイター」**にまさかの転職!?
かつて冷徹無比と恐れられた彼は、ロゼッタの前では独占欲全開・愛が重すぎる甘々な青年に変貌。国政を回していた天才的な頭脳を、今や「いかにロゼッタに近づく虫を排除し、彼女を甘やかすか」に全振りし、カフェ経営を全力で(過保護に)サポートし始めます。
一方で、国政を支えていたロゼッタとクラウスを同時に失った祖国エルドラナ王国は、当然のように崩壊の危機へ一直線。
山積みの未決裁書類、ストップする物流、破綻する経済。
自分では何一つできない王太子カイルは、ようやくロゼッタたちの偉大さに気づき、顔面蒼白で辺境へと押しかけてきますが、時すでに遅し。
「ロゼッタ、頼むから戻ってきてくれ!」と泣きつく元婚約者に、ロゼッタとクラウス、そして神獣シロが突きつける答えは、慈悲のかけらもない痛快な「NO」!
「今更戻れと言われましても。私たちは今、とっても幸せですので!(笑顔)」
有能すぎる元悪役令嬢×愛が重い元氷の宰相×最強もふもふ神獣。
捨てられた側が幸せになり、捨てた側が地獄を見る、爽快・因果応報のカフェ経営ファンタジー、ここに開店!