あらすじ

旅をしていた勇者は、頭を抱えていた。 「まずい! きーくん、……騎士が原因で完全に修羅場だよぅ」 聖女との再会。 それだけならよかった。 だが、なぜか村人たちに 「ご夫婦で村を救ってくださりありがとうございます!」 と祝福されてしまったのだ。 ぼくっ子勇者は無言で笑い俺に圧をかける。 聖女はいつも通り微笑んでいる。 ――この空気、絶対に平和じゃない。 そんな勘違いが起きている旅は、 しかし、取り返しのつかない結末へと転がり落ちていく。 神が秩序を支配する世界で、 聖女は神に選ばれていて、 勇者は人類の守護者として選ばれていて、 そして騎士は――人々に信仰されてしまった。 その結果、村は焼かれ、 命は奪われ、 騎士は「裏切り者」として裁判に立たされる。 神を信じ続ける聖女は、 涙を流しながら、 自らの手で騎士を裁くことを選んだ。 それでも騎士は誓いを捨てない。 「あなたの理想の騎士になると、誓ったからです」 これは、 神と人に選ばれてしまった者たちが、 それでも誠実であろうとした物語。 ――誓いを選んだ先に、何を失い、何を得るのか。

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小説を読もう2026/02/08
  • 現在の作品誠実であることが、最も残酷だった世界で ――第一部 完