あらすじ

誠実一筋の営業マン・篠原ツバサは、幼なじみで恋人でもあった同僚の美咲と、厳しいながらも信頼する課長の下で働いていた。しかし、彼の営業成績は全て課長に横取りされ、美咲は課長と不倫関係に。挙句、重要なプロジェクトの失敗の責任を押し付けられ、会社から「リストラ」という名の追放を受ける。 全てを失い、絶望に沈むツバサだったが、彼には誰も知らない「武器」があった。五年間、取引先の担当者と築いた「本音の信頼関係」の詳細を記した私的メモ、そして課長の不正経理を証拠立てるデータのコピーである。 「お前のような雑魚はいらない」――その言葉を胸に、ツバサは動き出す。取引先企業を一社一社訪ね、課長の横領と不正の証拠を提示し、そして「自分に直接発注してほしい」と懇願する。彼の誠実さを知る取引先は次々に頷き、ツバサ個人への発注が始まった。 やがて彼は個人事業主として急成長し、遂には元の会社の筆頭取引先すべてを奪い取る。資金を蓄えたツバサが次に狙ったのは、上場を目指す元の会社そのものだった。市場から株式を買い集め、経営陣の不手際を暴露し、株価を暴落させる。そして底値で買い占め、主要株主として臨んだ株主総会で、彼はかつての課長と美咲の眼前に現れる。 「この会社の新たなCEOとして、まず初めに人員整理を行います。最初の対象は、あなたたちです」 全てを奪われた男が、全てを奪い返す。冷徹なビジネス戦争と、痛烈な人間的な復讐が交差する、悪意に満ちたビジネス成り上がり劇。

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カクヨム
カクヨム2026/02/08
  • 現在の作品社畜の俺がリストラされたので、取引先全てを奪ってCEOになった