あらすじ

街では奇妙な噂が流れていた。 午前3時になると、ラジオの周波数をどこに合わせても、ノイズ混じりの女の声で怪談朗読が割り込んでくるという。 その怪談に、自分の名前が出てきた――そう語る若い女が、胡散臭い私立探偵クルルテルのもとを訪れた。 逆探知の結果、発信源は市外れの墓地。 怪異の仕業かと思われたその現象は、やがて敵国による秘密電波実験施設の存在へと繋がっていく。 怪談はカバー。電波は洗脳装置。 そして依頼人の女は、その計画に深く関わる人物だった。 依頼を打ち切り、証拠を消し、面倒事から手を引いたはずのクルルテル。 だがその夜、再び放送は始まり、今度は説明のつかない「本物」が割り込んでくる。 偽の魔法陣が、見たこともない色で光り始めたとき、クルルテルは初めて悟る。 これは、怪異でも陰謀でもない。 その両方が、同時に存在しているのだと。

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カクヨム
カクヨム2026/02/07
  • 現在の作品魔導探偵クルルテル