あらすじ

元刑事・久我山は、同僚殺害の濡れ衣を着せられ、逃亡を続けていた。  彼が向かった先は、山奥の湖。かつて亡き娘との思い出が眠る場所だった。  だが、その湖畔で待っていたのは、かつての上司であり、久我山を実の息子のように案じてきたベテラン刑事・室戸だった。  突きつけられた銃口。閉ざされた退路。 「……動くな、久我山」 「頼みがあります、室戸さん。手錠をかけるのは、これを掘り出すまで待ってくれませんか」  久我山が掘り起こしたのは、警察の裏金を暴く証拠品ではなく、幼い娘が残した一枚の手紙だった。  焚き火を囲み、静かに語り合う二人。  やがて、室戸は自身の警察手帳を火に放り込み、ニヤリと笑う。 「ここからは刑事じゃねえ。……共犯者として、真犯人を引きずり出すぞ」  警察組織の闇に立ち向かう、二匹の狼たちの夜明けが始まる。

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カクヨム
カクヨム2026/02/07
  • 現在の作品手錠をかけるのは、焚き火が燃え尽きてから。~濡れ衣を着せられた逃亡犯と、彼を追うベテラン刑事の長い夜~