あらすじ
「都心で家賃三万円。ただし、館内では完全なる沈黙を守ること」 生活に困窮していた紗季が出会ったのは、あまりにも好条件なシェアハウス。 管理人の佐伯が強いる「発声禁止」のルール。住人たちは黒いマスクで口を封じ、タブレットの筆談のみで意思疎通を行っていた。
最初は単なる騒音対策だと思っていた。しかし、壁の向こうから聞こえる「自分の寝言」の録音。そして、ルールを破った住人が翌朝には荷物だけを残して消える「出荷」という現象。 紗季は、管理人が蒐集するおぞましい標本の正体を知ることになる――。
声を出せば、奪われる。 逃げ場のない沈黙の監獄で、彼女が最後に発した音とは。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」