あらすじ
大陀拿盆地の山奥――黒燭殿に住まう、白銀の髪と瞳を持つ妖狐の皇子は紫篁の君と呼ばれ、恐れと崇拝のうちに残酷な裁きをもたらす。
御殿の前方にある寺に預けられた稚児の小萩丸は、ひょんなことから黒燭殿に仕えることになり、花々の満ちる庭園や日々の雑用をこなし、異形の従者らとともに主の気まぐれやその思惑に触れてゆく。
一方、盆地には「贈り物を捧げれば法外な褒美が得られる」という奇妙な噂が広まり、欲に駆られた者達――人間と言わず、人外と言わず――が黒燭殿を訪れる。
その陰で蠢くのは果たして?
※グロテスクな表現、および暴力表現があります。
※恋愛要素、性描写はありません。