あらすじ
夜の砂漠。帝都へ向かう輸送隊を、金で雇われた蛮人ゴルザスが襲撃する。
戦利品の箱にあったのは財宝ではなく、脈打つ黒い石だった。
やがて現れた依頼主の魔術師は告げる。
その石は皇帝が新たな魔法を得るための“器”であり、血を吸って完成するのだと。
斧も通じぬ魔法に追い詰められたゴルザスは、咄嗟に石を掲げる。
石は魔法を吸い尽くし、魔術師を歪な肉塊へ変えた。
だが代償として、呪いがゴルザスを侵す。
夜ごと飢えに苛まれ、彼は人を喰らう怪物へと変貌していく。
事態を知った皇帝は討伐ではなく捕獲を命じる。
怪物を兵器として利用するために。
しかしその時すでに、黒い石は満ちようとしていた。
光は消え、砂漠は闇に沈む。