あらすじ
この世界では、人は生まれながらに
**「役割(ロール)」**を与えられる。
勇者、聖女、王、魔王――
役割を持たない者は「処分対象」として、
物語の外へ排除される。
主人公ノアも、その一人だった。
彼の持つ能力は、
触れた相手の“死に方”だけが見えるというもの。
救えない。変えられない。
ただ、最期だけを知ってしまう呪いのような力。
そのせいでノアは世界に嫌われ、
誰にも必要とされず、処分される運命を背負う。
だが彼は気づく。
――終わりは変えられなくても、
終わり方だけは、選ばせてやれるのではないかと。
これは、
世界を救わない少年が、
“物語の最後”に立ち会い続ける反英雄譚。
救えないからこそ、
彼は最後まで目を逸らさない。