あらすじ
夜の街で「Rey」と呼ばれる男がいる。
本名は、麗(れい)。
ホストクラブという舞台で、
彼は客の感情を受け止め、
優しい王子様を演じ続けている。
そこでは名前も感情も役割に過ぎない。
嘘も本音も、すべてが演技で許される世界。
一方、昼の世界で彼を「麗くん」と呼ぶ
ひとりの女性・志乃。
彼女は、夜の彼を知らない。
名前を分け、顔を分け、
同じ一日を二つの人生として生きる中で、
麗は問い続ける。
――麗しく生きるとは、何なのか。
これは、
名前を借りなければ生きられなかった男が、
それでも“自分”であろうとする物語。