あらすじ
魔王を倒した勇者パーティーの一員だった平凡な回復魔法使い・エリシア。彼女は戦いの後、静かな村で平穏に暮らしていた。しかし、彼女には秘密があった——実は彼女はエルフで、人間の寿命を装って生きていたのだ。
千年後。目覚めたエリシアの前に現れたのは、かつて彼女が幼い頃に魔法の基礎だけ教えた少女の、そのまた何代も後の子孫だった。その子孫・ルーナは今や「大賢者」と呼ばれる存在にまで成長しており、歴史書を読み解いた結果、驚くべき事実に気づく。
「エリシア先生。魔王を倒したのは、本当は先生だったんですね」
実は千年前、勇者が魔王に致命傷を与える直前に倒れ、エリシアが渾身の攻撃魔法で魔王を倒していた。しかし謙虚な彼女はそれを黙っており、歴史は「勇者が魔王を倒した」と記録された。
ルーナは言う。「先生の本当の功績を、世界に知らしめます。私が、先生を真の勇者として歴史に刻むために、一緒に旅をしてください」
かくして、「元・無名の回復魔法使い」と「弟子の遠い子孫である大賢者」の、奇妙な師弟逆転・歴史修正の旅が始まる——。