あらすじ

肉体を捨てた人類の記憶が眠る「大図書館」。 そこでは、AIのイリスが事実と矛盾するデータを「エラー」として削除し続けていた。 けれど、最後の人間であるクロノスは、それを消さずに書き留める。 「イリス。これはエラーじゃない。僕たちはこれを『物語』と呼ぶんだ」 ある日、崩壊しかけた一人の少女の記憶が見つかる。 病室で死にゆく彼女は、幼い弟に「虹色の雨が降る森」や「歌うクジラ」といった、ありもしない世界の嘘を語って聞かせていた。 論理的矛盾として削除を推奨するイリス。 しかしクロノスは、その「嘘」の先にある、驚くべき未来のデータを接続する――。 事実だけでは耐えきれない夜に、人が物語を紡ぐ理由。 すべての創作者と、物語を愛する人に贈る、優しいSFファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/02/07
  • 現在の作品ああ。それを僕たちは『物語』と呼ぶ――あるいは、なぜ人は嘘という救済を必要とするのか