あらすじ
「君を壊していいのは、世界で私一人だけだ」
私立聖遺学園の数学教師、幾島枢(いくしま かなめ)。彼は冷徹な合理主義者であり、同時に裏の世界では最強の陰陽師一族『幾島家』の異端児だった。
彼が出会ったのは、不幸体質で「神の依代」としての力を秘めた少年、七瀬陽太(ななせ ようた)。 陽太に憑く厄介な霊を「除霊」するため、枢が提案したのは――あまりにも淫らで、あまりにも危険な「契約」だった。
「これは除霊に必要な処置だ。大人しく私の熱を受け入れろ」
数学用語を盾に自分の心を隠し、陽太を「資産」として管理しようとする枢。しかし、陽太の純粋な笑顔と、彼を奪おうとする宿命の闇が、枢の鉄の理性を次第に狂わせていく。
そうして、宿命の舞台はやがて、学園から古都・京都にある幾島家の血塗られた本家へ。
「愛せば死ぬ」という神の呪いを突きつけられたとき、冷徹だった教師は、たった一人の少年を守るために、神さえも数式で捻じ伏せる修羅へと変貌する。
これは、孤独だった天才と、居場所を求めた少年が、世界の理(ことわり)を壊して結ばれる、愛と執着の物語。
※前半はギャグ多めですが、後半になると甘々、シリアスな場面が増えてきます
【キャラクター紹介】
幾島 枢(いくしま かなめ) 冷徹な数学教師×最強の陰陽師。すべての事象を数理で処理しようとするが、それは幼少期に実家で「感情を出すたびに虐待された」トラウマの裏返し。陽太と出会い、初めて「数式では解けない熱」を知る。独占欲が強すぎて、除霊と称して陽太を全身で縛り付ける。
七瀬 陽太(ななせ ようた) 「弁財天」の力を宿す不幸体質の少年。お人好しで健気だが、枢の重すぎる愛に翻弄されるうちに、彼自身も枢なしではいられない愛情の深みに。枢の背中の傷の意味を知り、彼を「人間」として救いたいと願うようになる。
シロ(白蛇) 陽太の守護獣であり、よく首に巻き付いている。毒舌だが二人の絆を誰より優しく見守っている。