あらすじ
天才レーサー、大門豊(だいもん ゆたか)。
世界制覇を目前にしたその日、彼は何者かに仕組まれたマシントラブルにより、爆炎の中で命を落とした。
――だが、彼の物語はそこでは終わらなかった。
深い闇の中で豊を呼び戻したのは、共に死んだはずの愛車の「咆哮」。
父が遺した禁断のプログラムが発動し、豊の魂はバイクに定着。彼はバイクに乗っている間だけ実体化できる「電脳の亡霊」として蘇ったのだ。
自分を殺し、科学を悪に染める謎の組織『新Σ(ネオ・シグマ)』。
かつての親友、奪われた未来、そして触れることのできない愛する者。
溢れ出す怒りが臨界点(レッドゾーン)を超えたとき、豊は叫ぶ。
「転身――ッ! ザボーガー!!」
鋼鉄の咆哮とともに、人とマシンがシンクロする。
これは、死してなおアクセルを開け続ける男の、孤独で熱い復讐の記録である。