あらすじ

小学5年生の冬。 誰とも知らない「誰か」から届いた、歪な形のチョコレート。 それから、私の下駄箱には毎年2月14日になると、一粒の「熱」が置かれるようになった。 姿を見せず、名前も名乗らず、ただひたすらに届けられる献身。 地味で自分のことが嫌いだった私は、その沈黙の贈り物に導かれるように、少しずつ変容していく。 ――それは、最も優しく、最も残酷な、二人だけの作法。 名前を呼ぶことも、目を合わせることも許されないまま、積み重なっていく時間。 高校生活最後となる八度目の冬、この「沈黙」の先に、何が待っているのかを私はまだ知らない。

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カクヨム
カクヨム2026/02/06
  • 現在の作品匿名のチョコ