あらすじ

居酒屋にいた男に、以前男が行ったある店の店主とそっくりな少女が話しかけた。なんでも、店主は双子の姉らしい。ただ姉の情報を教えてくれと、不可思議な引力を持つ少女に言われた男は、酒の勢いに任せて語り始めた。 自身が迷い込んだ、異界の話を。(110字) 以下詳しいあらすじ(大賞用でネタバレを含みます) 居酒屋で飲んでいる会社員の安藤に、少女が話しかけていた。安藤が以前行った店の店主をしていた双子の姉の事が知りたいと言う。酔った勢いと少女の目に飲まれた安藤は語り始める。 暗く青い光に満ちたアーケードで、一人の少女が売り文句を散らばす。 仕事からの帰宅途中、突然アーケードに迷い込んだ安藤は帰り道を探して急いでいた。絶賛反抗期の娘の誕生日だったからだ。売り文句を言う少女に話しかけるも、「そんなに暗い感情を燻らせている貴方に帰り道を教えることは出来ない。私が貴方の娘なら、ご機嫌で祝ってほしいと思う」と断られてしまう。 それならばと、少し離れた場所に屋台があったためにそこに聞きに行けば、客と店主はとうに人の姿を失った異形「招カレ」だった。彼らは安藤の話にとりあわずに食事を渡す。急に空腹を覚えた安藤が口にしかけるも、先程の少女がそれを防いだ。少女曰く、それは世もつへ食いに値する行為らしい。そして、この場所はこの世とあの世の境界だとも。詳しく少女が話そうとしたところで、客の一人がそれを止め、少女の話を聞くために安藤は少女の店に行くことになる。 店についた少女と安藤は、招カレについて、誰が安藤を連れてきたかについて、通貨について、少女についてを話す。そして安藤が無事に帰るには、少女の店で取引をして帰るのが一番良いと。 取引をして現実に戻ったところで安藤の話は終わり、少女は、店主の少女は安藤が取引をした数日後に死んだと告げる。そして、姉について知りたかったのは、生きている最後の姉の姿を知りたかったからだと。姉が死んだことについて安藤の責任は一切なく。次の店主は自分だからもしまた迷い込んでも心配は要らない。せっかく生きた命なのだから善く生きろと励まし、少女は安藤を居酒屋から追い出した。 少女の店のバックヤードで、妹が首を吊った姉を見上げ、無駄じゃないと告げる。人間がやってきた事がわかった妹は、店に顔を出し売り文句を告げた。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/02/06
  • 現在の作品等価交換