あらすじ
『救ったり救われたりするお爺ちゃん僧侶の仏道物語』のあらすじ
主人公である僧侶は還暦ごえのお爺ちゃん僧侶。
ある朝、寺の方から物騒な物音と争う声が響いてきて駆けつけると、中年男性が無人販売のおみくじの箱を壊したと孫とその後輩に捕まえられていた。
けれど主人公の僧侶、密正は中年男性を警察には突き出さなかった。
するとその日の夕方。
密正の娘である蓮華が怒鳴り込んできた。
器物破損を見逃したことで、他の寺社に迷惑が掛かったらどうするのだと、もっともな意見である。
一通り密正を罵倒する蓮華は、さらに「千鶴子さん」の存在を完全に無視していた。密正は、自分は元から嫌われていたが妻の千鶴子とは仲が良かったのにあいさつもせずに帰るなんて、一年前から変だなと思う。
そんな中、ある日いきなり黒ベンツに押し込められ拉致され「引きこもりの息子をどうにかしてほしい」と依頼された。
しかし、密正は専門医に相談してほしいと断る。
だが両親が外聞が悪いと専門医に診せるのをためらったので密正は一度その息子さんと話そうとする。
だが部屋の前で声をかけても無反応。
怒った父親が鉈で息子の部屋のドアをぶち壊す。
しかし室内に息子の姿はない。
そこに音に驚いて少年が様子を見に来たのだが、なんと孫の後輩として紹介された優斗くんだった。「柳楽栄登はボクの兄です」の台詞に、世界は広いが世間は狭いなと思うのだった。
このようにして若者と出会っていきながら、栄登が自分の未来を切り開くとともに両親を断罪したり、
両親に内心で反発しながらも認めて欲しくて従順に生きていた優斗が呪縛から解き放たれたり、
その二人を見てきた義人が母の蓮華に逆らったり、と彼らの成長の瞬間に立ち会う。
そして最後には密正自身の心の弱さが浮き彫りとなり、若者たちに助けられながら現実を受け入れて行く。
そのうえで、改めてこれからも千鶴子を愛していくと誓うのだった。
参考資料『ボクは坊さん。』