あらすじ

「殿下の言葉には、心がないな」 五年間、王太子ラーシュの演説草稿、外交書簡、政策文書――そのすべてを代筆してきた婚約者リーゼルは、男爵令嬢カミラとの婚約を望むラーシュにそう告げられ、静かに婚約破棄を受け入れた。 「承知いたしました。では本日をもって、すべての筆を置かせていただきます」 怒りも涙もなく去ったリーゼルを、ラーシュは「やはり心のない女だ」と嗤う。 だが翌日から、彼の口から出る言葉は急速に色を失っていく。 一方、リーゼルのもとに一通の招待状が届く。差出人は隣国の「氷の外交官」ヴェルナー公爵。五年間、公式文書の推敲を通じて文通を続けてきた相手――そして、その文章の真の書き手がリーゼルだと最初から知っていた男。 「貴女の言葉には、心がありすぎるのです」 ※ざまぁあり/ハッピーエンド保証/甘さ強め これは、他人の名前でしか言葉を紡げなかった令嬢が、自分の名前で愛を綴り直す物語。

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小説を読もう2026/02/06
  • 現在の作品殿下の名演説を五年間書いたのは私ですが、『心がない』と婚約破棄されたので筆を置きます