あらすじ
労働条件が「自殺未遂の経験があること」という変わった喫茶店。
店長の大は、かつて自分も自殺未遂を繰り返したが、ある喫茶店に救われた経験から、同じような場所を作ろうとこの店を開いた。
主人公の理人は、十年以上の引きこもり生活と自殺未遂を経て、この店で働き始める。コミュ障で無愛想だが、客に踏み込まない接客スタイルが、かえってこの店に合っていた。
店には様々な「死にたい」気持ちを抱えた人々が訪れる。高校生の美月、会社を辞めた佐藤、窓際でただ座り続ける女性……。
「温かいスープと、隣に座ってくれる誰か。それだけで、人はもう一日生きることができる」
完璧な救いはなくても、少しだけ休める場所があれば──。死にたい人たちの避難場所として、喫茶ダイは今日も営業を続けている。