あらすじ
勇者が魔王を倒してから三百年。
世界は平和を手に入れたが、「死」は依然として人々の傍らにあった。
主人公・リセリアは“不死に近い存在”である魔女。
彼女は死者を弔わない。墓も立てず、祈りも捧げない。
代わりに彼女が行うのは、死者の「選択」を記録すること。
なぜ彼らはその選択をしたのか。
なぜ生き延びなかったのか。
なぜ誰かを救い、誰かを見捨てたのか。
それを知ることでしか、人は本当に「死」を受け入れられない――
そう信じる魔女が、時代を越えて人々と出会い、別れ、
そして自分自身の“終わり”に近づいていく、静かな後日譚ファンタジー。