あらすじ
魔王討伐後の世界。人々は「平和」を祝福し、英雄たちは歴史となった。
だが、主人公――リシェルは祝わない。
彼女は“余命が正確に視える魔女”。人も国も、そして自分自身の死期まで、すべてが数字として視えてしまう。
かつて勇者一行の後方支援をしていた彼女は、仲間たちの余命が尽きていくのを、ただ静かに見送ってきた。
「看取ること」に意味を見出せなくなった彼女は、誰とも深く関わらず、百年単位で世界を放浪している。
そんな彼女の前に現れたのは――余命が“表示されない”少女。
死の終わりが視えない存在と出会ったとき、魔女の止まっていた時間が、再び動き出す。
これは、
死を知る者が、生きる意味を探し直す物語。