あらすじ
小鳥遊玲奈(たかなし れいな)には、身体に致命的な「欠陥」があった。 誰に触れられても、何一つ感じない――不感症。
彼女はそのせいで、愛していたはずの恋人・榊原沙織(さかきばら さおり)に捨てられた。「あなたといると、自分が枯れていくみたい」という残酷な言葉を残されて。
季節が巡り、高校二年生。玲奈の前に現れたのは、かつての恋人に生き写しの顔を持つ同級生であり、彼女の妹でもある榊原詩織(さかきばら しおり)だった。
詩織は、姉がかつて家で自分を「慰みもの」にしていた凄絶な過去を打ち明け、玲奈に冷たく、けれど熱い提案を持ちかける。
「お姉ちゃんに捨てられた可哀想な玲奈。私が練習台になってあげるよ」
放課後の旧校舎。 爪を短く切り揃え、指先を磨き、姉がしていたことをより残酷に、より粘り強く、詩織は玲奈に刻み込んでいく。 それは救済か、それとも姉妹の業を巡る復讐か。
氷のように冷え切った玲奈の身体が、詩織の毒によって解けていくまでの、長い長いリハビリの記録。